店舗省力化を実現する店舗データの一元管理とAPIの活用

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社名
株式会社松屋フーズ
業種
飲食
事業概要
牛めし定食事業、とんかつ事業、 鮨事業、ラーメン事業、外販事業 他、 フランチャイズ形態による飲食店業の技術、および経営指導
利用サービス
Location Cloud Media Location Cloud Sync
店舗検索ページを見る 松弁ネット

導入のきっかけ

データの更新のしやすさと、サポートの姿勢

ナビタイムさんとの取引が始まったのは、もう10年以上も前になります。
当時使っていた他社のサービスでは、CSV のインポート機能がなく、頻繁にデータを更新するのに苦労していました。ナビタイムさんのサービスではインポート機能はもちろん、UIが使いやすく、更にコストも安くなるので導入を決めました。

また、契約当初はナビタイムさん自体が会社ができてからそんなに経っておらず、若い力と言いますか、みんなで頑張って行くんだという気概が見えて、そういう情熱をもって皆さんがやっているということを感じました。サポート担当に「こうしたい」を伝えると、実現に向けて努力してくださるところや、トラブルが起きた場合でも尽力して頂いている姿勢が見える。他のシステム会社のような通り一辺倒な対応とは違うと感じています。色々なサービス・システムを使っていますが、ここまでやって頂けるのはあまりなく、いつもありがたく思っています。

サービス活用方法と導入後の効果

店舗に負担をかけずに効率化

Googleビジネスプロフィールの管理

(店舗検索サイトだけでなく、Googleビジネスプロフィールなど外部サイトもまとめて管理するLocation Cloud Syncもご利用頂いておりますが、どのような課題があったのでしょうか?)

実はGoogleビジネスプロフィールをそもそも管理できていませんでした。管理する必要性は感じていながらも、店舗情報の2重・3重の管理は避けたいと考えており、Googleビジネスプロフィールを管理できますよというベンダーさんからの営業もありましたが、管理の問題と金額的なコストも増えることもあり、踏み出せずにいました。そんな中、既に店舗検索サイトで店舗データを管理しているナビタイムさんが、同じデータをそのままGoogleにも連携できると聞いて嬉しかったですね。これで管理の手間が減らせるなと思いました。

Googleビジネスプロフィール特有の運用として、ユーザーからの書き換えへの対応がありますが、サービスを導入した今はすぐに正しいデータに直せるようになり、この運用もやりやすくなっています。
基本的にはナビタイムさんの管理ツールさえ見ていればいい状態になっていますね。

(他にも投稿機能はかなりこまめに発信していらっしゃいますよね。)

はい、簡単に投稿しやすいので運用できています。
毎週配信していますが、一斉配信もセグメント配信も簡単に行えているのでありがたいです。店舗数が多いので1店舗ごとに配信していたらとても運用できないですが、文章と画像さえ決めていれば、本当に何分もかからずに一斉配信できます。この機能があるからこそ日々情報更新ができていますね。

店舗検索サイト

ナビタイムのAPIを使ってテイクアウト・デリバリーの仕組みを構築

また、ナビタイムさんの仕組みを使って、松弁ネットでも店舗データを連携できていることが大きいです。
アプリやWebで注文できる弁当予約サービスの松弁ネットは、実はコロナ前から取り組んでいました。店内利用が多かった中でテイクアウトを伸ばせばより売上をもっと伸ばせるのでは、という発想で、テイクアウトをより簡単・便利に利用してもらうために構築しました。もともとテイクアウトといえば電話予約だけだったのですが、これは従業員が電話対応を迫られるため現場が非常に大変でした。調理しながら電話を受け、間違えないようにメニュー名を復唱していましたが、手間もミスも増えてしまい、お客様へのサービスの質も下がってしまうリスクがありました。これをWeb予約にすることによって、現場の電話対応の手間が減ってサービスの質を向上させることができ、さらにユーザーにとってもテイクアウトを利用しやすくできると考えたのです。
このサービスの構築時に、ナビタイムさんのAPIを使って店舗データを取得することができたので、開発スピードを早めつつデータの二重管理を防ぐことができました。この仕組みは松弁ネットだけでなく、松弁デリバリーや松屋のモバイルオーダーにも応用して開発や管理の効率化を実現できています。

APIを使った松弁ネットとの連携

特にデリバリーはコロナ禍で非常に増えていて、最初は出前館さんやUber Eatsさんで利用がぐんぐん伸びていましたが、自社サービスの松弁デリバリーも徐々に利用が伸びているところです。
松弁デリバリーでは配達員の方もナビタイムの地図を見ながら配達をして頂いていて、配達先までのルートがわかるようにしています。
このようにナビタイムさんのAPIを活用することで様々なサービス構築を素早く進めることができ、早めに仕組みが作れて良かったと思っています。

店舗の省力化を推進 松屋モバイルオーダー

また、最近では店舗従業員の採用が難しくなっている状況の中で、現場の店舗に負担をかけずに効率化していく方法が求められています。そういう意味ではモバイルオーダーの仕組みは重要になっています。
松屋モバイルオーダーは、券売機を使わないで済むサービスで、事前決済、券売機に並ばなくていいといった便利さがメリットです。テイクアウトだけでなく店内でもモバイルオーダーを使えるようになったので訴求していて、ここ1年程で認知が拡大し利用者が増えています。ポイントも溜まりやすいので、是非アプリを使用して頂きたいところですね。

安定稼働というシステムの強み

APIは幅広く活用させてもらっていますが、すごくありがたいと感じるのは何かアップデートやメンテナンスがあっても稼働を止めないという点ですね。やっぱり売上に直接関わるサービスなので、止まらないということが売上にも貢献しています。他社のサービスですと、定期的にサーバーメンテナンスやアップデートがあったりして、夜中の1時から6時までの中で数十分止まるといったことがありますが、結局いつの時間帯になるかわからないので、サービスとしては1時から6時まで全て止めざるを得なかったりします。
そういうところでナビタイムさんはずっと稼働できるように尽力してくださっていて、非常にありがたいです。使う側としても、お客様としても、ストレスなくやっていけていますね。

(弊社は数千万人に利用されるコンシューマ向けのサービスを常に運営していて、サービスを止めないということは重要だと考えています。安定稼働は今後も弊社の重要な責務だと思っています。)

今後の展望とナビタイムへの期待

時代の変化に合わせた、インバウンド対応とセルフ化の推進

インバウンド増と多言語化対応

(訪日外国人数が、コロナ禍から回復して徐々に増えています。弊社のサービスでもインバウンド利用が増えていることがわかっています。)

先日、ナビタイムの管理ツールに設定した英語の店舗情報を使用して、アプリの多言語化をしました。
アプリ自体は英語、中国語(簡体字)、韓国語の3つに対応したのですが、店舗名称はまだ英語しか設定していないので、すべての言語設定で英語表記のままです。それについて、中国人利用者の方から問い合わせがあったので、対応を検討しています。

(中国からの観光客はすごく増えていて、ナビタイムの旅行系のサービスでも中国人の利用者が増えています。)

これからに向けて受け入れ態勢を作っておく必要がありますね。
管理ツールでは中国語・韓国語も設定できるのでありがたいです。多言語の自動翻訳サービスもあるとのことなので、そちらも検討したいと考えています。

店舗のセルフ化の推進

今、店舗の省力化の一環としてセルフサービス店舗を増やしています。
10年以上前から少数の店舗で実験的にやっていたのですが、そのときは時代が追いついていないというか、なぜお客様自身が運ばなければならないのか・・・と疑問に思われることもありました。なので、セルフサービス店舗では値段を通常店より下げて提供していました。今は、当社以外のお店でも導入していたりして、セルフサービスに皆さん慣れてきましたよね。3年前ぐらいから新店は全部セルフサービスで、既存店の改装も進めています。
最近は券売機をタブレットにする店舗も増えてきていて、券売機の代わりに各席にタブレットを置いています。タブレットで注文してセルフレジで会計する店舗を増やしていて、松弁ネットの機能と松屋モバイルオーダーの機能を応用することで店舗の省力化を推進しています。そこでもメニュー情報や店舗情報の管理でナビタイムさんのデータを活用しています。

併設店推進とMEO対策

また、現在、併設店を増やしています。
例えば、松のやと松屋の併設店、松のやとマイカリー食堂の併設店です。

そもそもの発端は、松屋や松のやの単店としては大きすぎる店舗があって、そのスペースを使って別業態を入れて複合店舗にすれば低コストで売上が上がるのではないかという発想で始めました。テスト的に出したときに実際売上が良いことがわかったため、もっと推進することになりました。
商圏によって、専門店に変えたり、ブランドの組み合わせを変えたりしています。
お客様にとっては非常に利便性が高く、今日は松屋で牛めしだけど、明日は松のやでとんかつにするとか、家族で行ったときにはどっちも楽しめるというのもありますね。
また、マイカリー食堂がうまくいったのはカツカレーが要因だと思っています。カツカレーは家では作りづらいため、松のやとマイカリー食堂の組み合わせはうまくマッチしました。

1つの店舗がいろんな役割を持つということは、検索上もそれぞれの役割に合わせて「カレー」でも「とんかつ」でも「牛めし」でも引っかかってほしくなります。そこもナビタイムさんの仕組みの中でSEO・MEOの対策をしていて、例えば、「松屋○○店(松のや併設)」と「松のや○○店(松屋併設)」とそれぞれ店舗を登録することで、松屋のカテゴリと松のやのカテゴリのそれぞれで検索にヒットするようにしています。

会社としてもマルチブランド展開は重要視していて、牛めしに続いてとんかつが第2の柱になって、カレーが第3の柱になって、すしが第4の柱になろうとしています。
もっといろんな業態を出して、1兆円企業を目指していきたいと考えています。

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